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使い方
宿泊者数の重心で何がわかるか?
「都道府県の宿泊者数の重心」は、居住地別の宿泊者数について地理的分布の中心を明らかにします。
時間を通じた重心の移動を調べることによって、宿泊客の動向ーどの地域から宿泊客が訪れるかーの変化をつかむことができます。
宿泊者数の動向は47の都道府県別や10の運輸局別の宿泊者数でも把握することができます。しかし、47や10もあるデータの列から変化の全体像を把握することはなかなか難しいものがあります。こうした複数のデータを一元的にまとめたものが「都道府県の宿泊者数の重心」です。
当サイトでは以下の2つの観点で求めた都道府県別の結果を掲載しています。
- 重心の年平均
- 重心の月別平均
1.では重心の2008年からの経年変化を把握することができます。ある年の重心を前年の重心の位置と比較することで、宿泊客の動向の変化やその大きさについて知ることができます。
2.では月別の重心の移動を把握できます。季節ごとに宿泊客の動向が大きく変わる場合、重心もそれに合わせて変化します。
各都道府県の結果をみる流れ
各都道府県の結果は次の3つのステップで順に把握していくことができます。
1.延べ宿泊者(総数)で全体像をつかむ
- 時系列グラフ
- 縦軸は延べ宿泊者の総数(国内と国外、および居住地不詳を含む合計)、横軸は時間です。
- 基本統計量
- 平均をみることで延べ宿泊者数(1か月当たり平均)の変化のようすがわかります。
- 標準偏差、最小値、最大値をみると、ある1年間における延べ宿泊者数の変動の大きさがわかります。
- 最小値(最大値)の横にあるカッコ内の月は、その年内で延べ宿泊者(総数)が最小(最大)となった月を表します。
2.宿泊者数の重心(年平均)でどこから宿泊客が来たのかについて傾向をつかむ
- 重心(年平均)を描いた地図
- 重心(年平均)の位置が白地図上に描かれています。地図内の右上にあるアイコンを押すと、「重心の推移」や各年の重心(月次)の表示を切り替えるチェックボックスが現れます。
- 「重心の推移」は重心(年平均)の位置を線でつないでいったものです。線のパターンをみて重心の移動について傾向をつかむことができます。
- 月次の重心の表示/非表示を切り替えることにより、年平均の変化の背後にある月次の変動を分析することができます。
- 地図の下にある「全画面表示」リンクを押すと、白地図をブラウザの画面全体で閲覧することができます。
- 重心の前年平均からの移動距離と方位、および緯度・経度
- 当該年の重心の平均について緯度と経度(ともに10進表記)をまとめています。
- 前年と当該年の2つの重心について、それらの移動距離と方位を算出しています。これらを見ると、前年からの重心の移動方向とその大きさを知ることができます。
- 運輸局別延べ宿泊者数
- 時系列(年平均)
- 運輸局別の延べ宿泊者数の積み上げ棒グラフです。積み上げ棒グラフの全体でその年の延べ宿泊者数(国外、居住地不詳を除く)がわかります。
- 寄与度(前年からの変化率に対する)
- 前年からの延べ宿泊者数(国外、居住地不詳を除く)の変化に大きく寄与した地域(国土交通省の運輸局別)がわかります。
- 寄与度がプラスとなった地域では前の年と比べて、宿泊者数でみた「重み」が増し、マイナスとなった地域では「重み」が減ります。重心の移動方向や大きさは、おおむねここに示した寄与度の結果と整合的に解釈することができます。
3.宿泊者数の重心(月別)で季節パターンをつかむ
- 重心(月別平均)を描いた地図
- 地図上に重心の月別平均の位置と全期間の平均(通年の平均)の位置が描かれています。地図内の右上にあるアイコンを押すと、「全期間の平均から月ごとの平均までの変化」や各月の重心(月次)の表示を切り替えるチェックボックスが現れます。
- 「全期間の平均から月ごとの平均までの変化」にチェックを入れると、全期間の平均(濃い灰色の点)から月別平均までに伸びる線が描かれます。これを見ることで、重心移動の季節パターンをつかむことができます。
- 各月の重心(月次)にチェックを入れると、各年同月の重心の位置が表示されます。
- 緯度経度および全期間の平均からの距離と方位
- 地図上に描かれた「全期間の平均から月ごとの平均までの変化」について、その方位と距離、および重心(月別平均)の緯度経度をまとめたものです。
- 運輸局別延べ宿泊者数
- 月別平均(全期間)
- 運輸局別の延べ宿泊者数の月別平均を積み上げ棒グラフにしたものです。棒グラフの全体を見ることで延べ宿泊者数(国外、居住地不詳を除く)の季節パターンがわかります。運輸局別の内訳についても同様です。
- 寄与度(年平均から月別平均への変化率に対する)
- グラフに示した月別平均が通年の平均に対してどう変化したかをもとめ、その変化率に対して運輸局別の延べ宿泊者数がどの程度寄与したのかについてまとめています。
- これは季節パターンの変動要因をみるもので、どの地方がどの時期の変化に大きく寄与しているかがわかります。重心(月別平均)の全平均に対する移動方向や大きさは、おおむねここに示した寄与度の結果と整合的です。